麻酔を使った胃・大腸内視鏡
当院では、内視鏡検査の際に麻酔を使用しています。うとうとと眠った状態になることで、検査時に感じる苦痛を最小限にしています。
よくあるご質問にお答えします。
Q. 内視鏡検査とはどのような検査ですか?
A. 内視鏡検査は、胃や大腸に潜む様々な病気を発見できる非常に優れた検査です。病変がみつかれば、組織を採取して顕微鏡で細胞を調べることもできます。
内視鏡機器や操作技術の向上によって、検査の際の体への負担は格段に小さくなっています。
Q. 胃や腸の調子が気になるけど検査が怖いのですが、大丈夫ですか?
A. 検査に対する不安や緊張が強い方には、麻酔を使用していただくことができます。うとうととねむったような状態になって、かなり楽に検査をうけていただくことができます。
検査中は血圧や血液中の酸素飽和度をモニターしており、安全にも十分配慮しています。
Q. 麻酔を使用する際の注意点はありますか?
A. 検査終了後は、麻酔が十分さめるまでベッドで休んでいただきます。
麻酔使用を希望される方は、検査当日、ご自身でお車を運転されてのご来院はお控えください。
また、麻酔の薬で前立腺肥大や緑内障を悪化させる恐れがあります。これらの病気を治療中の方は、あらかじめご相談ください。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
Q. 胃カメラはどういう検査ですか?
A. 食道、胃、十二指腸の粘膜を観察して、病変を探します。病変が確認されれば、色素散布や特殊光を用いた詳細な検査を行います。
Q. 検査にはどれくらいの時間がかかりますか?
A. 病変の有無によってかわりますが、約10~15分くらいです。
Q. 鼻からの検査が楽だと聞きましたが、できますか?
A. 当院は直径約5mmの細径内視鏡を使用しています。鼻から、口からのどちらでも、ご希望の経路で検査を受けていただくことができます。
Q. 鼻からの胃カメラはどういった点が楽なのですか?
A. 鼻からの検査の場合、検査中に”おえっ”とえずかない、会話することができるといった利点があります。以前に口からの内視鏡でしんどい思いをされた方は、鼻からの検査を受けていただくことをお勧めします。
Q. 鼻からと口からとで、検査の内容に違いはありますか?
A. どちらから行った場合でも、検査内容は全く同じです。
Q. 鼻からの胃カメラの注意点はありますか?
A. カメラが鼻の粘膜とすれることで鼻血が出たり、鼻の痛みを感じることがあるなどが挙げられます。鼻炎が強くて鼻が詰まっている場合や、鼻腔が狭くてスムーズに内視鏡が挿入できない場合などは、口からの検査に変更させていただくことがありますが、ご了承ください。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
Q. 大腸カメラはどのような検査ですか?
A. 肛門からカメラを挿入し、大腸の一番奥の盲腸まで観察します。病変が確認されれば、拡大観察や特殊光での詳細な観察を行い、治療方針を検討します。
Q. 大腸カメラは痛くて大変な検査だと聞きましたが、本当ですか?
A. 大腸カメラは、担当医の技量によって検査時のしんどさが大きく違います。当院では大腸内視鏡を挿入する際、お腹を空気で膨らませず、丁寧にゆっくりと進めていきます。そうすることによって、多くの方に痛みをほとんど感じることなく検査を受けていただいています。
カメラが盲腸まで到達すると観察のために腸を膨らませますが、当院では空気ではなく二酸化炭素で膨らませます。二酸化炭素は速やかに体に吸収されるため、お腹の張りや苦しみがほとんどありません。
しかし、大腸の長さや内視鏡挿入の難易度は個人差がかなり大きく、中にはしんどい思いをされてしまう場合もあります。また、緊張が強く腹筋に力が入りすぎている場合も、大腸の強く折れ曲がった場所を通過しにくいことがあります。このような場合に麻酔を使うことによって、不安を軽減したり、緊張がやわらぎスムーズな挿入が可能となります。
Q. 大腸カメラでポリープが見つかった場合、その場で治療できますか?
A. ポリープの直径が1cm未満で明らかに良性であると判断された場合、その場で切除、治療することも可能です。
また、大き目の病変に対しては短期入院での治療を行っています。
ご希望される方は、外来受診された際にお伝えください。